14/31号週刊少年ジャンプSOULCATCHER(S)感想

SOULCATCHER(S)

「…………」
「……終わりましたねぇ」
「…………うむ」
「まぁジャンプNEXTで連載は続くようですし、公式ツイッターや巻末コメントも比較的前向きなコメントなので、とりあえず物語の終わりまでは読めそうですけど」
「正直な所、本当にショックだった。一周年もやったし、人気投票も決まって、展開も実際クライマックスに向けて盛り上がって居たからな」
「大筋としては金管の皆が仲間になったら後は全国大会に向けて大会パートですもんね」
「最悪10週、20週もあれば十分まとまるような流れだったと思う。実際最近の中堅どころが切られる時には5週前後は、『そういった雰囲気』があるもんだから、安心しきっていたのだ。……実際、新連載3つを除くとSOULCATCHER(S)が一番ヤバい、ってのは解ってたんだけどな」
「新連載が軒並み低空飛行でしたからね。他の連載が関係してくるのがジャンプと言えばそうなんですけど、あんまり品の良い安心の仕方ではなかったのは確かです」
「現状のジャンプが切るものが無い、っていうのは解ってた。解っていたはずなのだが、目を逸らしていたのだ。……解っていたからと言って何が出来るという訳ではないのだが」
「そら僕達が編集してる訳じゃないですもんねぇ」
「でも、SOULCATCHER(S)に限らず、賢い犬リリエンタールの時も、PSYRENの時も、LIGHTWINGの時も、タカマガハラの時も、アイアンナイトの時も……俺はきっとずっと、何か出来るのではないか、と考えていたのだと思う。アンケートを出すだけじゃなくて、こうやってジャンプの感想を書く事で、それを読んだ人がその漫画の見過ごしていた楽しさや描写に気づいて、もっと楽しんでくれる、その漫画を好きになってくれる。そんな思いあがりが、俺には間違いなくあったのだ」
「……まぁ、そういう傲慢さでもなきゃジャンプ感想なんてそうそうネットに上げるもんじゃないですしね」
「んで、当然の事なんだが、そんな『何か』はある訳じゃなくて、続く漫画は続いて行くし、終わる漫画は終わっていく。それほど面白くないと思った漫画がそこそこ続いたり、続いて欲しいものが終わったり……俺はそういうのも含めてジャンプを楽しんで来ていたんだが、さすがに前回と今回の一件で、本当に心が折れてしまった」
「まー、ジャンプ感想自体は無期限でサボっちゃう程度には既に心折れてましたけどねー」
「せやなw いつかまた続けられたら、と思ってたんだろう。『何か』出来るんじゃないか、って事に対して結構な未練があったのだ」
「未練たらったらでしたねw」
「でも、いい加減気付くべきなんだ。俺はもう『いい大人』で、『少年』ではないという事に」
「うーん、ぽえみぃですねぇ」
「まぁ普通に言ったら、もう俺は編集の想定する購買層からかけ離れた年齢になった、という事だ。そもそも俺の趣味嗜好が既に少年少女の求めるソレとはかけ離れているのは、今までの感想を見ても間違いはない。当然だが俺は『俺が主人公ではない』のは十分承知してしまっているので、漫画でも主人公らしい主人公よりも、『主人公になろうと頑張るヤツ』、に感情移入しがちな癖がある。未来ある少年少女は当然、自分が主人公らしい主人公である可能性がある訳で、そちらの方が王道、メイン需要になるのは当たり前なのだ」
「一度挫折を味わったり、自分が才能が無いのを自覚する、っていうのは、案外しんどいですからね」
「そっから一つ乗り越えるキャラクターは、確かに面白いし物語に花を添えるが、それはあくまでいぶし銀の良さであって、天然物の宝石は唯一無二に価値のあるからな。話はそれたが、まぁそんなこんなで中途半端感があった当ブログのジャンプ感想は、これで完全終了にしようと思う」
「既に終了してましたけどね」
「うるせーw まぁ再開する気もない、という事だ。今まで微妙に更新してるかもー? と見に来て下さった方には本当に申し訳ないと思っている」
「……なんていうか、休止宣言する側になるとは思いもしませんでしたね。最初からすれば」
「最初はなー。リリエンタールが面白すぎるんで、これは何かしらを文章にして伝えたい、もしくは文章にして自分の中の感情をまとめたい、ってのがあったからな。あの時点でもう十分に大人だった訳だが、まぁ情熱溢れて若かったんじゃないか?」
「そんな言うほど昔でもないですけどね!」
「……個人的趣味の小説を書かなくなってたんで、文章を書きたかった、ってのも結構あったんだが。その辺はまた他の何かで発散する事にしよう」
「ああ、ブログ自体はそのままにするんですね」
「時事ネタとか最近は全然やってないが、基本は思いついた事を文章にしよう、ってブログだからな。何かネタがあればやるかもしれん」
「さいですか」
「多分まだ未練はあるし、正直今日の昼、SOULCATCHER(S)の公式ツイッターを見てから鬱屈した気分が全然抜けないんだが、それでも終わる事に後悔はない。俺はSOULCATCHER(S)が好きで、ジャンプが好きで、漫画が好きだ。それがちゃんと文章にしてこうやって表せて、誰かに少しでも伝わったのならば、多分それで良いのだ」
「そんなもんですかね。という訳で、皆様の今までのご閲覧、ありがとうございました」
「ありがとうございました、と」








「って訳で動画作りでも再開するか」
「あっちもクッソサボってましたよね。なんだこの中途半端なブログ!」
「中途半端でもいいじゃない、人間だもの」
「全然よくねぇ!w」