θは遊んでくれたよ[森博嗣]

シリーズなんだし、さくさく読みますよ?
という訳でGシリーズ2巻目。
以下感想。
とある飛び降り自殺者の体に印されていたθの文字。その後発見される複数の転落死体からも同じようにθの文字が……。
どうなる加部谷!
がんばれ加部谷!
という事で加部谷は今回も?空気です。そしてそれ以上に山吹君が空気です。
しかし、N大トリオ(勝手に命名)は良いキャラしてます。
ストーリーの主筋よりも横道の方が気になっているのは私だけですかね?
赤柳さんのハードボイルド探偵っぷりに少し惚れかかりました。なんだよ、あのシーンの現実乖離っぷり。
ギャグマンガ日和の影響で、
推理→犯人特定→逮捕
という流れが脳内にあるのですが、現実問題逮捕シーンなんか見ないよね。というノリで今後も進むのであろうか。
海月君もですが、犀川先生のナチュラルボーン探偵っぷりはどうなんだ。
二人ともまるでJDCです。
海月及介[洋菓子美味(ケーキウマー)]:皆でケーキを食べると真相を語りだす。
犀川創平[兄貴的推理(プロシュート)]:海月君が初めて真相を語ると思った時には既に真実を語っている。ブッ殺すと(略)
それはともかく、今回は何も考えずに文字面読みました。自分は前回の感想で適当な事言ってたんじゃあ……と動揺してました。
揺らぐな私の推理脳!
旧作出身者が思いの他多いので、後で探しておこう……。
エピローグのシーンはなかなか震えます。
そういう補正を持ったプログラムであるという事を加味しても、自己との対話の末に待っているのは自己の分解。
極限まで削られた自己に理由などなく、そこにはきっと何も無いのです。
評価:B−