やる気があれば誰でも出来る! ペンタブ、CG初心者講座。その1:ペンタブレットを導入する前に。

→やる気があれば誰でも出来る! ペンタブ、CG初心者講座。その2:ペンタブレットについて。

はじめに。

風「マジェスティックなふんふふ〜ん……♪(カキカキ」
臨「……あの〜。ちょっと良いですか〜?」
風「グラマラスにふんふふ〜ん……♪」
臨「あの、もしもし〜?」
風「……飛び立とおっほぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!
臨「Σ(´・ω・`)ビクッ
風「っでな感じで光足して終了っと。うしっ、完成」
臨「あの〜! ちょっといいですか〜?!」
風「……ん? 来てたのか。イヤホンで音量全開でアムドライバーのOPループしてたから気づかなかったな。すまんすまんw で、何用かね?」
臨「えっと、最近よく”ぺんたぶれっと”?で絵を描いてますよね〜? 見ていたらわたしもなんだか絵が書きたくなったんですけれど〜……なんだか上手くいかなくて〜」
風「ほう。ちと見せて見たまえよ」
臨「……えっと〜……(もじもじ」
風「なんだ、一丁前に恥ずかしがってんのか?w 最初っから上手いヤツなんてこの世界にはどこにも居ないんだし、俺達ゃ見知った仲だろうに」
臨「えと、……じゃあ、はい」

風「…………これ、お前の姉ちゃんか?」
臨「ううぅ……わ、笑ってくれてもいいんですよ〜?」
風「笑って欲しいなら笑ってやるが……。ま、スキャナもペンタブも無くてペイントで書いたんだったらこんなもんじゃねーの?」
臨「そ、そうですかね〜……?」
風「ま、それ以前に俺も絵を描いている以上、人をどうこう言える立場じゃないというか、ピンポイントで言われて嫌な言葉とか、解っちまうからな。やる気が出そうな言葉ならいくらでも言ってやるぞ?」
臨「でも、やっぱり全然下手なので、ちょっとは上手に描きたいな〜、と思いまして〜……」
風「で、俺の所に来た、と。まぁいいだろう。丁度良い機会だし、PC上でのお絵かき講座……ペンタブ導入までの手順でも追うとするか」
臨「はい、宜しくお願いします〜!」


PC上で絵を描くという事。CGとローカルの利点、欠点。

風「まずタブレットの説明をする……のも良いが、もっとゆっくりPC上で絵を描く、という事はどういう事か、から考えていくとするか」
臨「えっと、パソコン上で絵を描くって事は、コンピューターグラフィック、CGを描くって事ですよね〜?」
風「そだな。だが今回確認するのは、紙の上に直接絵を描く事と、PC上で描く事の違いを認識しようと思う。適当でいいから違いを上げてみたまえ」
臨「えっと、紙に描くのとパソコンで描くのとは……実際に絵を描く道具が必要、とかですかね〜?」
風「いや、実はPC上で絵を書こうと思ったら、実際に絵を描くよりもかなり金が掛かるぞ」
臨「えっ? そうなんですか?」
風「まぁ初期投資だけと言えば初期投資だけだが、実際俺は絵を描くのに大体2〜3万掛かってる。PCの代金は無視しているがそれも含めれば更に多い。これ、単純に紙とペン、絵の具やら色鉛筆やら全部揃えても全然お釣りが来るだろ」
臨「わたしはもっと簡単お手軽に誰でも出来る事だと思ってましたよ〜」
風「ま、実際の絵でも漫画用の原稿用紙を用意したり、コピック塗りを考えると数万は軽く吹っ飛ぶが……趣味で描くレベルなら手書きの方が断然気軽だな。他には何かあるかね?」
臨「えっと〜……そうですね。わたしが今悩んでるみたいに、パソコンだとどうやって絵を描けばいいのかすぐに分からないって所でしょうか〜。紙に描くだけなら誰でもすぐに出来ますからね〜」
風「うむ。マウスで描く猛者も居るが、PCで描く場合はペンタブレットやスキャナ等……ある程度の前準備が必要だな。それに知識も結構必要になる」
臨「う〜ん……なんだかやっぱりパソコンで絵を描くのって、凄く大変な気がしてきましたよ〜」
風「ま、CGの欠点ばかり上げて来てしまったので、そろそろ利点も言っていこう。まず……塗りとかサイズとか色々言える事はあるんだが、一番の利点。CGの場合はやり直しが容易だ」
臨「やり直し、ですか〜?」
風「うむ。原稿に絵を書いていてやっぱり困るのは、間違えた時にどうしようもない、って事だ。その点CGだと、一度色を塗ってから、色合いを考えて色を塗り替える、ってのが簡単だ。また、線を描く時も気にいらない線だったら消す事が出来るし、後々紹介するが、ソフトによっては線を細くしたり、少しずらす事も出来る。実物でも出来ない事はないが、俺が絵を描いていて一番違うな、と思ったのはやっぱりそこだな」
臨「線の引き直しならまだ修正液とかがあるかもしれませんけど、色の塗りなおしは色々大変そうですもんね〜」
風「後は左右反転出来るとか、色彩処理とか、グラディエーションとか……まだまだあるが、一応まとめるか」

CG

 利点:線の引き直し、色の塗りなおしが容易。絵のサイズも実際に比べて融通が効く。CGならではの色彩効果が出せる。また絵を多くの人に見てもらえる場所も多い。
 欠点:環境を準備するのが煩わしく、また初期投資がそれなりにかかる。現物が手元に残らず、データの保存場所を考える必要がある。


現物

 利点:描く準備が簡単で安価。紙とペンさえあればなんでも出来る。
 欠点:やり直しが効かない。描けば描く程ペンや作品の保存がかさばる。絵を発表する手段に乏しい。

風「ま、大体こんな所かな。それと多分これは一番大切な事だろうから言っておくが」
臨「んに? なんでしょうか〜?」
風「PCで、ペンタブレットで絵を描いたからって、絵が上手くなる訳じゃないぞ」
臨「Σ(´・ω・`)ェェー
風「思った通りの反応だなw 大概、ペンタブレット書き始めってのは実際に絵を描くよりも下手くそなもんだ。CGならではの色彩効果で、処理を上手く見せる事はできるが、絵の質自体は変わらない。むしろ下がる。これに関してはもう絵を書き続けるか、模写するしかないんだよ。そしてただ無意味に絵を書き続けるより、いっその事漫画を丸々模写してる方が絶対に絵は上手くなる。一応、色塗りを含めた処理も練習しないとやっぱりうまくならないのでその辺も説明はする予定だが」
臨「でもほら、新しい鉛筆を買うと、なんだか自分が上手くなった気がするじゃないですか〜? そんな感じで〜」
風「無い(鬼先輩の顔で)
臨「し、CGって、なんだか憧れるというか〜? パソコンで作業しているのって、なんだかいいじゃないですか〜?」
風「絵が上手くなりたくてCGを導入するってのはむしろ逆効果な気もするんだよなぁ。ま、初期投資の金銭面で特に問題が出てくるだろうから、その辺は上手く折り合いつけてくれ。ただ個人的な話をさせてもらうと、無理にペンタブ買うよりも、今すぐジャンプ買ってきて、トレッシングペーパーかなんかで模写してる方がよっぽど上達すると思うぞ」
臨「な、なんでCG入門でそんな心を折るような事言うんですか〜!(´;ω;`)」
風「すまんw ちと意地悪だったw まぁPC上で絵を描けば、今ならニコニコ静画だろーがPixivだろうが画像掲示板だろうがどこにだって見てもらえる場所はあるからな。誰かに見てもらう、っていうのも描くモチベーションになるのは確かだ。って訳で、今からCGをやってやるぜ! って人向けの初心者講座になれば幸いだ。って事で次回に続くぜー」
臨「(`・ω・´)頑張りますよ〜!」
→やる気があれば誰でも出来る! ペンタブ、CG初心者講座。その2:ペンタブレットについて。