やる気があれば誰でも出来る! ペンタブ、CG初心者講座。その2:ペンタブレットについて。

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風「という訳で前回はCGの利点、欠点などを振り返ってみた訳だが。それでもまだCGを描きたい言うのかね?」
臨「当然ですよ〜! というか、絵を描くのが嫌いな女の子ってそんなに居ないと思うんですけれど〜」
風「そ、そうなんかな? よく解らんが。ともかく今日はペンタブレットについて具体的に紹介していく
臨「はい、よろしくお願いしますね〜」

ペンタブレットについて

臨「それで、結局ペンタブレットって何なんでしょうか〜?」
風「お前なw まぁいい。ペンタブレットっていうのは、すっげぇ簡単に言うとペン型のマウスだ」
臨「マウスというとねずm」
風「鼠じゃねぇからな! キーボードとマウスのマウスな! ワイヤレスマウスあるだろ? アレのさらに進化系だと思え。んで、そのかわりに台座が付いてる」
臨「えっと〜? う〜ん?」
風「まぁ大体こんなのだ」

臨「な、なんで強調されてるんでしょうか〜?」
風「集中線を……強いられているんだっ!
臨「??」
風「……まぁいい。とにかくこんな感じで、ペンと、台座があり、ペンは先と頭、サイドにボタン。そして台座にも幾つかボタンがあるのが最近のペンタブレットだな」
臨「ボタンも幾つかあるんですか〜?」
風「うむ。このボタンの設定って地味に重要だから、これも後で説明するかもな。コレがあると比較的ペンで絵を描く感覚に近い感じで絵を描く事ができる
臨「おおー。なんだかやる気の無い絵ですけど、こう、絵を描く専用のアイテム、っていうとなんだかワクワクしますね〜」
風「……ま、そうやって下調べもせずにペンタブを買ったヤツが『使いづれぇし邪魔だし!』 って言って放置するんだけどな。そうならないように説明するのが俺の今回の仕事な訳だが」
臨「それで、ペンタブレットっていうのはどこに売ってるんでしょうか〜?」
風「うむ。普通の家電量販店に売ってると思うぞ。PCショップでも売ってると思うし。まぁ店によっては品揃えが無い所もあるとは思うが。ってこういう時のためのアマゾンだよな。適当にサンプルと説明出すんで……いいか、大切な事なので何度も言うが、とりあえず事前にチェックしろ。予算と用途を考えて、当サイトだけじゃなくて他のサイトも見るくらい慎重でいい。そして決心がついたら実際に買いに行って、現物を見てから帰ってくるくらいの勢いで考えろ。そこまでしてまだ買う気があるなら、また買いに行くと良い。そして、余裕があったら当サイトの紹介から買ってくれてもいいのよ?(チラッチラッ
臨「露骨な紹介です〜!w」
風「ま、やっぱり数万……場合によっては数十万するアイテムだからな。簡単にこれがいいぜ! って言う訳にはいかないし、そう簡単に買われてもこっちが困るんだよ!」
臨「す、数十万もするんですか〜!?」
風「場合によっては、だ。って訳で後はサイズ別の説明やら、種類別の説明を含めて紹介する。何度も言うが、実際に実物を見てくる事を強くオススメする。一度実物を見に行って、帰ってきてまた情報を調べてまた買いに行く事を、強く強くオススメする。ぶっちゃけ言って衝動的に買っていいもんじゃない。良いな。何度も言うがこのサイトでも紹介はするが俺が使ったことがあるのはそのうちの一つか二つだからな! 鵜呑みにせずに参考程度にしてくれ! って訳でいくぜ! 気合入れていけよ!」
臨「りょ、了解です〜!」


ペンタブレット紹介

風「という訳で以下、ペンタブレットを紹介する。が、基本的には国内最大手、Wacomの製品を紹介する」
臨「わこむ、ですか〜?」
風「うむ。ワコムは国産メーカーで、ペンタブ世界シェアの85%を占めているという最大手だ。こういう家電を買う場合、ほぼ間違いなく国産製品を俺はオススメする。 サポートも充実してるし、困った時のQ&Aもネット上に豊富にあるからな」
臨「世界で85%も売れているんだったら、他の人もたくさん使ってくれていそうですもんね〜」
風「うむ。で、その中でもまずは最強のペンタブレット、液晶タブレットCintiqを紹介する」

臨「液晶タブレット、ですか〜?」
風「台座の部分が液晶画面になってるタブレットだな。通常のタブレットはモニターを見ながら手元と感覚を合わせて線を引くことになるんだが、液晶タブレットの場合は、台座部分の液晶画面に描いた部分がそのままの線になるので一番現実に近い感覚で描ける」
臨「それは凄いですね〜。じゃあちょっとお安めの液晶タブレットを買えば〜」
風「だが、一番小さい12インチのモノでも8万を超える
臨「……はい?」
風「はちまんえんだよ! 八 万 円! 21インチで20万、24インチで25万! とにかく液晶タブレットはクッソ高ぇんだ! 一応一番小さいサイズでも他のシリーズのMサイズ級はあるけどな!」
臨「た、高すぎますよ〜! 二十万円とか……学生じゃまず手が出ないじゃないですか〜!」
風「だから諦めろ。っていうか、本気で絵で飯が食えるようなレベルを目指すなら……いや、むしろ絵で飯が食えるようにになってから買っても良いようなもんだぞ、アレ」
臨「趣味で、しかもこれから絵を書こうって人が手を出せるモノじゃないって事ですよね〜」
風「そういう事だ。まぁとりあえず現在最強の能力を持ったペンタブレットはソレ、って事だな。んじゃ次いくぜ」

風「次に紹介するのはIntuos4だな。これは通常のタブレットの中ではほぼ最高の性能、と言っていいだろう。ワイヤレスは基本として、描写感度が良く、配置されているボタンも多い、軸やペン先の変更も可能、とペンタブレットに求められている性能は万全だと言える」
臨「ほむほむ〜。それはかなり良いですね〜」
風「ちなみに感度というのは線の入り、抜きに強く影響する所だな。描き心地に関しては最新のモノなら後述のバンブーシリーズとあまり差は無いので、主な違いは感度とオプションの違い、という事になる。個人的には悩んだらコレを買えばいいんじゃないか、と思うが……まぁこれもお安い方ではない」
臨「一体いくらくらいなんですか〜?」
風「オプションのソフト無しで最小サイズが1万後半。Mサイズなら2万後半から3万って所か? L型なら3万超えは必須だな。オプション無しの場合なので、オプションが付くとまた値段が1割前後跳ね上がる。オプションについてはまた後述しよう」
臨「ううむぅ……それでもやっぱり2万円くらいは必要なんですね〜……」
風「なんだかんだでそう簡単に出せる金額じゃぁないよなー。って訳で、最後にご紹介するのはそのIntuos4の廉価版、BAMBOOだ」

臨「これ、見たことあります〜、っていうか今手元にありますよね〜」
風「うむ。俺も使ってるが、Intuos4の言わば下位互換がBAMBOOだ。特徴はやっぱり安さかな」
臨「具体的にはどれくらいなんですか〜?」
風「Sサイズで良かったら1万切るな。特に台座のボタンが無いバージョンなんかは5千円前後で買える」
臨「それくらいだったらお小遣いを貯めたら買えるような気がしますね〜♪」
風「まぁ、それは激しくオススメしないけどな」
臨「(´・ω・`)エッ……?」
風「SサイズBAMBOOが一番安いし、お手頃価格だからつい惹かれがちなんだが、ぶっちゃけSサイズは描写範囲がすっげぇ少ない。本体の見た目は軽くB5ノートくらいはあるんだが、描ける範囲はハガキサイズだ。これ、実物見てきた方が早いからちょっと今すぐ量販店行って試してこい

臨「あ、本当です〜! 台座に白いかぎかっこがついてて、それ以上外側だと反応しませんね〜(カキカキ」
風「Mサイズだとあんまり余白は気にならないが、Sサイズは本体のサイズに対して余白が大きすぎる。描写範囲が小さいと、その分小さい動きで大きく描けるから、小型の方が書きやすい、っていうなら話は別だが、机とのサイズを考えるとこのくらいこじんまりとした方がいい、だとか、B5程度あればいいじゃん、的な軽い気持ちで買うと後悔するぞ?」
臨「さすがにハガキサイズの所に描くのはちょっと窮屈かもしれませんね〜」
風「まぁ、使っていれば慣れる問題だとは思うが、よっぽど予算の都合がつかない場合以外は、極力Mサイズを購入する事をオススメする。MサイズのBAMBOOは製品番号がCTH−670だ。SサイズはCTH-470。その後についてくる”/K0”とか”/P3”とかはアルファベットが本体のカラー、数字がオプションの種類を表している」
臨「うう〜ん、ちょっと難しくなってきましたけど、とりあえず後ろが670の方がオススメ、って事ですよね〜?」
風「その程度の認識でペンタブを買おうという根性が気にいらないのでまずは実物を穴が空くほど見てこい!
臨「(´・ω・`)ガンバリマス〜」
風「つー訳でまとめるぞ!」

ペンタブレットまとめ
 1:ペンタブレットはWACOMという国産メーカーがあるのでそれを強く推奨。
 2:最強は液晶タブレットの『Cintiq』でも20万するから諦めろ
 3:多分ベストはINTUOS4のミディアムサイズ。型番はPTK−670。でも2万〜3万します。
 4:貧困層の初心者は迷わずBAMBOO。大丈夫だ。みんな使ってる。無論私も。
 5:安さを求めるあまりSサイズを買うのはかなり血迷っている。オススメはMサイズのCTH−670。2万あれば買える。
 6:後で言うけど、オプションは特に理由がなければフォトショップエレメントとペインターのエッセンシャル付きが無難。BAMBOOで言うならFUN。
 7:それ以外の、特にWACOM以外のペンタブは基本的にギャンブルにしかならない。 っつーかぶっちゃけ、ペンタブの性能よりもドライバとか、画像ソフトの性能の方が重要DEATH

臨「なんだか身も蓋もない締めだったような気がするんですけれど〜!」
風「大丈夫だ。問題ないってことで本当は良くないが、ペンタブレットのオプションの説明は次回に回す。ペンタブ購入を考えている人は、是非後編を見るまでは自重して欲しいところだ。何度も言うが、衝動的に買うにはペンタブレットは高すぎる。ちゃんと吟味した上で、一番自分のプランにあったモノを買うようにして欲しい」
臨「買い物は慎重に、ですね〜」
風「って訳で今回はここまでだ。んではまた次回」
臨「はい、了解しました〜!」
→やる気があれば誰でも出来る! ペンタブ、CG初心者講座。その3:画像編集ソフトについて。