二重タイトルだが、何か?

目の前にいきなり力士が100人現れたら私は爆笑すると思いますが特攻服ヤンキー100人ではビビるでしょう。殺人鬼100人であれば混乱するでしょうし、宇宙人100人であれば脱力して意識を手放しそうです。
というわけでも無いのですが、意味不明のさらに先にあるものは間違いなく絶望です。
彼氏、彼女が理由もなく急に泣き出すのも十分過ぎるほど意味不明ですが、奇声を発しながら犬の糞を食べ始めたら戦慄するしかないでしょう。
常識や社会性という理性のエマージェンシーを敏感に感じとれる人ほどその思考停止状態から復帰するのも早いのでしょうが、状況が[絶望]である事に変わりはなく、下手に動くのがさらに悪い状況を生み出す事も少なくない。っつーか生命のピンチです。
んじゃどうすんだよ、という時に顔を出すのが先ほど役立たずであった知識です。
知識で理解不能な状況の先で役に立つのはやはり知識なのです。
つい先ほどペッと吐き捨てたばかりのモノをまるで親の形見のように大切に抱き抱えます。そして未曾有の敵に対して抜き放つのです!(偉そう)
自分の知識では解らないと手放した出来事を自分の知識の中でもっとも近しいものにすり合わせる事で新たな世界を作り出す。そして己の中に出来た世界で意味不明を解いて行きます。絶望を希望に換える作業です。知識が広く深ければそれだけ幅広い絶望をカバーする事でしょう。もしくはその絶望は桁外れです。それは新たな秩序の創造であり、異世界対新世界の始まりです。そして貴方は神になります。
つまり神への最短ルートは絶望です。
絶望を処理するその刹那、貴方の中で貴方が覚醒します。己の知識量に比例する究極的な自画自賛。簡単に言えばマッチポンプです。
この世界の神になるには最終的に現存世界対新世界の戦いに勝利する必要があり、戦力比は60億対1ですけど。貴方の何なら世界に勝てる?
……そしてだんだん宗教じみてきました。
一体僕たちはどうしてこんな所に来てしまったんだろう……。
ではまた次回。