見ているよね。君は絶対に。

祝アニメ化!
というと悲しい記憶が幾つも溢れ出す、という程アニメを見ている訳でも無いのですが、あまりにも原作と乖離していると私は悲しくなります。それは別として、人の目に触れる機会が増えるという事は商業的にかなり上向きな補正がかかる。つまり私が悲しかろうがなんだろうが、原作を知っている層に何を思われてもさしたる問題ではなく、原作を知らない層にどれだけアピール出来るかが問題なのです。
というか最近(ざっくりだな)はローカル雑誌の謎漫画が何故かアニメ化してたり、ラノベが漫画化と同時にアニメ化とかが目につきます。
売れてないけど好き。というモノがメディアミックスで売れるという展開に、人は時として[売れてないから好きだったのに]、というあまのじゃくに捕われがちです。
つーか選民思想
こんな良作見つける俺SUGEEEEEEEE!!!!!11111!!!11
とか、これの良さが解るのは[通]だけなんだな。とか。
それ自体は良いんですよ。購買意欲なんざ人それぞれなので。買ってくれれば僕等は友達状態です。
しかし戴けないのは、
「なんか流行ってるみたいだから読むの止めた」
という圧倒的なまでの少数派至上主義思考です。
どれだけマジョリティ否定すれば気が済むんだ、というツッコミを無視しつつも大衆の横、一定距離をぴったりついて歩くその姿はもはや微笑ましさはありません。明後日の方向に駆けてゆく野性の獣を笑う、服を着せられたペットです。

メディアミックスや広告等は本来、[興味の無い、もしくは知らない人達]に向けて作られます。それは時に原作信者を悲しませますが、それが誤解でも裏切りでもないという事は知らねばならない。
私たちにできる事は、好きなものの映像化が悲しい事になりませんように、と小さく祈る事だけなのです。

……しかし絶望先生はあれでよかったのだろうか。

また次回。