10年07号ジャンプ感想おまけ

今週のめだかボックスについて。
ペラペラ……ぱたん
「あねどきっ、終わりましたね」
「ああ。最後に何かどんでん返しが、と思ったら至って普通に北海道に旅立ってしまってなんというか切なくなる終わり方だったな」
「なんとか100%の時もそうでしたけど、主人公に悪い意味で主体性がないですよね。流された結果そうなった、みたいな。まぁリアルっちゃぁリアルですけど」
「間違って告白して付き合っちゃって別れる理由も無いし好かれてるからそのままエンド、とか、親父が北海道転勤を決めてきたから北海道引越しエンド、とかかね?」
「なんとか100%の方が大雑把過ぎる気がしますが、まぁそういうことです。まぁ、主人公一人で世界が変わる、というのも確かにご都合主義なんですが、まったく関知しない、というのもある意味新しいパーソナリティです」
「流されたがりという驚異のパーソナリティ!」
「……それは僕に喧嘩売ってるんですね?」
「おお、すまないすまない。君の最近の西尾維新ヘイトザヘイターっぷりは異常だな。でも西尾さんの台詞回しは間違いなく一級品だよ。思わず口ずさみたくなる中毒性がある」
「……いいぜ、てめぇが何でも思い通りに出来るってなら、まずはそのふざけた幻想をぶち殺す! という訳で本日は今週のめだかボックスについて説教を開始したいと思います」
「たのもしいねぇ」

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「まず冒頭なんですが、まぁ気にならない人は一切気にならないんでしょうけど、『黒神めだかに飲み込まれなかった唯一の男』っていう紹介文がいきなりの難所です」
「大体わかるけど、説明してくれたまえ」
「大前提が、『めだかちゃんは常に正しい』だからですよ。飲み込まれる事が”普通”では無く、”正常”という言外の圧力があります。悪く言えば察せ、という奴ですね。それがこの作品にはすこぶる多い。っていうかこの漫画の基盤がソレなんですよ」
「いわゆる、めだかちゃんはもっと正しい、だな」
「だから各人の理由なんてモノは無視される。どういう理屈にせよ最終的にはめだかちゃんが正しいから。それはなんていうか……自由という名の不自由というか、悪い意味での皆なかよしですよ」
「共産(ry」
「なので、めだかちゃんとは相容れない、というたかだかそれだけの人物がさも極悪人かのように扱われる。事実彼は悪人だったかも知れないが、彼はめだかちゃんと相容れないから悪人なのではない、という事を誰も理解できない。っていうか、これが多分公式設定なんです。これはヤバイですよ」
「確かにヤバイが、公式設定か、これ?」
「僕達は漫画上で示された条件はある程度無条件に飲まなければならない制約があります。考えても見てください。現実にスタンドなんて存在しねぇよw とか言ったらもうジョジョは終了します。ひたすらに現実的な漫画は……いや、フープメンは面白かったですが、それだけでは漫画というモノのジャンル幅を狭めます」
「ふむ、つまりテニスでよく言われる、あんなのテニスじゃねぇ問題、という訳だね。了解だ」
「ハブの軌道が物理法則を無視している→ありえない、ではなく、物理法則を無視した軌道をした弾がハブであり、彼の能力という事です。テニスボールで人は観客席まで飛ばないから波動球はありえない、のではなく、波動球は球をぶつけた相手を観客席まで運ぶ能力なのです。まぁ、許斐先生はあまりそういう風に俺の能力は何がし、とは言わないので、それこそ僕達が察しなければならなくなる、という問題は新たに発生するのですが」
「磔にするのが蔵兎座さんの能力とかだね。ようはそこは漫画演出で宣言された以上目をつぶるべき所である、と」
「ですから、めだかちゃんが常に正しい、と言われてしまえば僕達にとってめだかちゃんは絶対に正義にならねばならん訳です。まぁ多少訂正を彼女自身がしてますが、そもそも自分は努力家です、などと言うあたり、信用できると手放しには出来ないでしょう。事実、今週の冒頭はそんな補足は無かったかのようにめだかちゃん絶対主義です。これは見るに耐えませんよ」
「まぁねぇ。最初から無敵のフルオプションでゲームスタートするようなもんだしな。まぁ、でもそれが西尾クオリティじゃないのかね? そもそも逆に彼の作品で主人公サイドが最初から無敵と表記されていないモノってあるのか?」
「そんなの知りませんよ。でも少なくとも戯言シリーズでは主人公は別として主人公サイドは最強、最狂、とことある毎に描写されてました」
「ヘイトザヘイターだなぁ。落ち着け」
「だから、ですよ。めだかちゃんと敵対する以上、相手は悪人たらねばならない。こんな金田一少年以上のご都合主義を突きつけられた状態で、めだかちゃんはそれでも敵と敵対する以上、敵を必ず打ちのめし、そして敵以上に傷つくのだ、とか感傷たっぷりに言われても、いや、お前正義だしな、としか思えない訳ですよ」
「怪人を倒してその怪人に涙するライダー、とかなら格好いいじゃん」
「だから彼女達は高校生なんですって! 別に倒すべき相手なんて必要ないし、苦手なら接しなければいいというだけの話のはずなんです。けれど前述通り、彼女が完璧たらん故に敵を作り、駆逐せねばならない。そしてそれに彼女は傷ついている。なんだこの厨設定。多少漫画慣れしててもこのマッチポンプはさすがに辛いです。ならそんな設定で高校生活すんなよ、と言いたい所なんですが」
「まぁ、そこで現れたのが宗像くんな訳だけれど」
「もう彼は絵に描いたような極悪人ですよね。殺人者ですから」
法治国家のわが国では殺人は大罪だな。しかも連続だし、5歳〜17?くらいまでの12年間も生きて殺したがりなんだから、相当数殺してるはずだし、まぁ死刑は間違いないんじゃない? ああごめん、オレたちゃ無敵の未成年様だったな」
「めだかちゃんはある一定までの罪は赦すんですが、雲仙さんのように一定以上の悪意に対しては逆に強反発をする、というのも公式設定です。だから殺人者なんてのは通常マッハで殺しにかかっていいくらいの設定……なんですが」
「どうかしたかね?」
「今考えたんですが、めだかちゃんの世界がとんでもなく狭い可能性が出てきました。彼女は身内に対する悪意にしか反応出来ない超偽善者野郎かもしれん、ということです」
「すまん、よくわからん。説明プリーズ」
「つまり、です。彼女の支配下にある学校以外の出来事には無関心、彼女の認識できる範囲外の悪意に関しては無視できる子、という可能性です」
「ほほぅ。つまりは殺人者、といっても彼女付近の人間を殺さないなら別に構わない、もしくは目の前でその現場を見なければ罰する気はない、と」
「確かに、あの人は殺人者、などと言われてすんなり信用できる人の方が稀ですしね。学園長とかは別として、殺人者だと言ってるのも勝手に付いてきた双子だし。まぁ、実際現場のみんなは彼が殺人者だと寸分たがわず確信しているっぽいですが」
「殺したがりの驚異のパーソナリティ! とか、阿久根さん言ってるしね。彼別に面識ないだろ。新聞とか、ニュースでやってたのかな。なら警察呼べばフラスコ計画ごと終りだと思うんだけど」
「そもそも彼女ら何しに来てるんですかね? 確かにフラスコ計画が完了すれば生徒全員が犠牲になる、とは言われてますが、何十年も続いたフラスコ計画は全然未完成だからめだかちゃんも手伝ってよ、等といわれる位なので、放置していれば少なくとも彼女が卒業する位まではなんとかなりそうなもんですけど……ああ、でも稀代のサーティーンパーティーが揃ってる、とか言ってましたっけ。でも一朝一夕で仕上がる、みたいな切迫した状況でも無いのに、なんで1日でなんとかしよう、とあんな必死になってるのか、僕は全然わからないですよ。普通に搦め手で警察の介入をしてもらった方が良いレベルの陰謀だと思うんですが、僕の頭がおかしいんですかね」
「確かに一切調査もせず、戦力も準備せずに突入しためだかちゃん達の行動は一護達並にイミフだが、君の頭がおかしいのは事実だろう」
「そうですか。とまぁこう多少合理的な設定を考えても、全部めだかちゃんは常に正しい、の方が強いので、上書きされてしまう、というか超矛盾が出るんですよね」
「視野の狭い子 ≠ 常に正しい という訳だな。しかし、色々設定詰め込みまくってるめだかちゃんはもうどの要素も≠がついてるようなもんだぞ」
「だから漫画読みとしてはイライラして仕方が無いんですよ。僕達の仕事は、指定された制約に則って漫画内の現象を確認し、推理し、描写されない部分を補完する事にあります。そしてその補完した部分が後に描写された際に、その整合性を以ってにやにやするのが楽しいんじゃないですか。常に正しい、なんて設定じゃ補完できないですよ。ああ、めだかちゃんはいつも正しいな、で終りですから。そのくせツンデレとか、博愛主義とか、どうでもいい設定ばかり付け足して、それに行動が伴ってない。伴ってないけど、それでOKになってしまう。だってめだかちゃんは正しいから。……それって卑怯じゃないのか、と。劇中、行動原理と行動が伴ってるのは善吉君と半袖さんくらいですよ。善吉君はめだかちゃんがなんであろうとめだかちゃんの為にがんばる、半袖さんは大食らいで、自分が楽しい事をやって、危なくなったら即逃げる。二人とも比較的わかりやすいんですよ。まぁ、善吉君はめだかちゃんがアレだから行動もたまにアレですけど。半袖さんの一貫ぷりは見事だと言わざるを得ません。常に何か食ってるし。それに引き換え、破戒王の阿久根さんとか、守銭奴の喜界島さんとか、もうそんな描写ほとんどないですよね。喜界島さんには常に小銭を探す為にしゃがんでいる、位のパーソナリティが欲しいです。 許斐先生は自分の言ったことを曲げた事なんてありませんよ! 常に僕達の斜め上の結果で返してくれますし。 ……桃城先輩のこと以外は」
「ぼそっというな、ぼそっと。まぁしかし常に小銭を探している喜界島さんを想像したらちょっと楽しくなってきたな。もしくは常に何かを破戒している阿久根先輩とか。主に自分の上着あたりを脱いだり着たりを繰り返しているようなイメージが浮かんだ訳だが」
「それが今は、あいつ……大した奴だ、ですからね」
「参戦する気もないよな、殺人者相手に。足元石とかたくさんあるんだし、投げればいいのに。っていうかそれ以前に宗像さんは刀をやたらめったに投げまくっても殺傷率高そうなんだが、なぜタイマンにこだわってるんだろう、これも意味不明といえば、意味不明だ」
「あの戦闘描写も酷くて泣きたくなりましたよ。だって、PSYRENの夜科の方がよっぽど殺人者なんですから」
「良くある、撃つぞ、撃つぞ、撃つぞぉー、とかも無く、『さっさと念解除しろや』→即、殺ー、だからね」
「宗像さんも最初の一撃は油断させておいて、という意味でも良かったんですが、それから以後はもう殺人者とか、そういうレベルじゃなくて雑魚すぎますよ。刀持ってて素手が殺れないとか、どんだけ弱いんですか」
「アレは善吉君の強さ描写というより、宗像弱いフラグだったな。殺さないで相手を倒す方が数倍も難しい、とは言うけど……」
「描写されている以上、善吉くんは宗像さんの数倍は強くなくてはならないという訳です。実際、宗像さんの素武力は並以下という描写もあるので、その点は問題ないんでしょう。真黒さんとの修行で成長した善吉くんが勝つというのは漫画的には十全理解できます」
「なら何がそんなに不満なのかね」
「これは別に対決じゃない、ということですよ。先ほど仰いましたけど、勝利条件がまるで違う。何を使ってもいいから相手を殺すのと、素手で相手を倒すのでは雲泥の差がある。コレがゲームだったら間違いなくクソゲー判定です」
「……まぁな。三寸切り込めば人は死ぬし。勝利条件としては宗像さんは善吉くんの数十倍は優遇されているね。そもそも、被打撃部に刃物を仕込む、一々武器を使う前に宣言しない、程度の仕込みで十分優位だと思うんだけどな。格闘ゲームダイヤで言ったら間違いなく9:1。その圧倒的優位差故にタイマンする必要はどこにもないのは前述通り。っていうか放っておいたら次の瞬間死んでるんだよ? なんか軽く考え過ぎてね? 今までは別に殴られて昏倒とかで済んだかもしれないけど、刃物だよ? 血出て死ぬよ?」
素手ゴロは済んだから、次は刃物、という安直なインフレもまた論理能力者の西尾さんならではの展開だとは思いますが……何度も言いますけど、彼ら一般の高校生ですからね」
「善吉君の真黒さんにめだかちゃんの相棒として認められたい、という念があるのはわかる、が、それでも殺人者とタイマンで向かい合う理由には全然足りない。前述の今、今日この時にこの内部に潜入する理由が無い以上、引き上げて殺人者をさっさと警察に突き出すのが、めだかちゃん的にも正しい方程式だとは思うんだが……」
「引こうとしても宗像さんは襲ってくるでしょうので、討伐は必然かもしれません、けれど善吉くんが相手をしているなら、誰か逃げることは出来るでしょう。まぁ、双子も動いてないので、逃げようとしたら殺される! という伏線があるのでしょうが、それなら小動物か何かが動いて、それを条件反射的に殺す、という動作でも挟んでくれれば殺人者の説得力も増して、今倒さなくてはならない! みたいな切迫感も生まれたんでしょうが……今のままでは、自称殺人者の痛い子、という扱いでも構わないと思いますよ。彼が殺人者らしいスマートさを魅せたのは登場シーンだけですからね。雨宮さんとか、ただ部屋に居るだけのシーンでも殺人者っぽいのに」
「さすがにそれは色眼鏡入りすぎだとは思うが……彼の刀、拳で弾かれちゃってるくらいだもんな。他にもワンパンKOされたとか思われたし。今時バキでもやってねぇよ。ワンパンKO。まず腹殴られて気絶とか、するか?」
「そのくらいに思われている、と考えて間違いないでしょう。事実宗像さんは雑魚です。少なくとも身体能力の点で言えば、真黒と双子と同程度、もしくはそれ以下のなのは間違いない。これは作中明言もされてますしね」
「……じゃあ、彼なんでそんなシリアルキラーとして生きていられたの? 身体能力低かったら色々困ると思うんだけど」
「仮説としては、1:殺害を認められている相手のみを暗殺で殺害している。日本ではありえないので日本と犯人引渡し条約が施行されていない国家で殺し屋でもやっていたのではないか、と考える筋です。2:財力にモノを言わせているだけのボンボン。殺害以外のすべてを金でなんとかした、という方式です。アリバイから逃走まで全部金でなんとかした。3:彼のパーソナリティーが嘘、もしくは2つある。殺人衝動が嘘、殺人衝動は単純に彼の性格の問題であるとする、もしくは殺人衝動も持ちつつ、逃走性能、もしくは現場や証拠が見つからない幸運、等のどちらかがついている。4:全部嘘。彼はただの四次元ポケット。現実は非常である」
「3はそれこそ身も蓋も無いほどの逸脱したアブノーマルだな。4は逆にしょぼすぎて展開的には悪くないんだがっていうか、拳銃持ってるだけでそんなに偉いの? 学園長くらい権力あったら普通に入手できそうだし、銃構えて稀代の殺人者扱いされるんだったらこの際誰でもよくね? とはいえ、俺は狼牙棒の方が色々な意味ですげぇと思ったけど」
「1だと課程すると、不意打ちを失敗したので、以後の殺し方はよく解らない、という過大解釈も可能ではあります。とはいえ拳銃のくだりから考えても単純に2のような気がしますけどね。どっかの金持ちのボンボンなんで、殺したいという感情、殺しを即座に実行に移せるのは一丁前だが、肝心の殺人技術は無い。とりあえずいつでも殺せるように武器を持ち歩くということに特化した、と」
「……雑魚じゃねぇか」
「雑魚ですよ。武器がデザートイーグルと、マグナムの時点で雑魚かつ厨房確定です」
「あんなの絶対片手で撃てないよな。反動で高校生とか普通に骨折するんじゃないの?」
「ニューナンブとトカレフだったら、まだギリッギリ理解できるんですけどねぇ……いや、もう銃の種類がどうこうとかいう次元じゃないですね。デザートイーグルとマグナムって……もう目も当てられない惨劇ですよ、これなら勝てるだろ? みたいなしたり顔がもう泣ける。だからぶっ殺すと思った時にはもうぶっ殺してるんですよ。ぶっ殺したなら使っていい。とにかくせめて夜科を見習ってください。今週で言えば、構えて次週、ではなくて、パンアップと銃声で次週、が本来の殺人者のあるべきスタイルでしょう」
「今の状態はほとんどブリーチ戦闘だよな。戦闘のブリーチ化は最初からですけれども。格好良い必殺技を打った方が勝つ、っていうかめだかちゃんが勝つ。バキとか一歩の試合程度の安定感だ。拳銃持ってるオレマジギャングスタwww。って言ってる暇があったら殺人を実行しろといいたい。引き金はお前が引け、だ。本格的に彼、全然ノーマル以下だろ。やはり俺は4の全部嘘だった、を支持したい。銃の種類もバイオやってるからこれでタイラント余裕でしたwwwwだろ多分」
「……マジでありえるから困るんですよ。これで来週センターカラーとか言うんだもんなぁ……次週、拳銃を前に善吉の命は!? じゃないですよ。何のギャグかと。編集部は正気じゃないです」
「西尾さん化け物語は大ヒットだし、コアなファンも多い。実際単行本の売り上げすごいらしいよ。当然編集部もそれは考慮するだろう。仕事なんだから。まぁ、これで次回拳銃の弾丸が人吉か、他の誰かに命中しなかった場合、宗像さんは答え4、4…、4……。となる訳で、楽しみです。……しかし、今唐突に思いついたんだが、めだかボックスでは中学2年生時が多分才能の絶頂、という風に設定されているのではないだろうか。よくある才能対、努力、という構図のねじりだと思うのだが、主人公サイドは当然才能が無くてはならないが、基本対決は努力で勝たなければならない、だから才能があったのは中学校までで、高校生からは努力の時代だぜ、みたいな」
「で、敵に対しておまえら未だに才能とか言ってんの? プギャー、という感じの主人公群な訳ですね。わかります。だから感じ悪いんですよ。特にめだかちゃんの、言外に放つお前らの居る時点は私がすでに3年前に通り過ぎた場所だ! みたいな感じとかが」
「ヘイトザヘイターだねぇ」
「ともかく、そういう細かい所でも一々気になるんですよね。めだかボックスなのにもうボックス関係ねぇとか。……まぁ、小説家としての西尾さんには特別思う所も無いですし、作画の人は絵のクオリティの割に大分と不毛な経歴ですので、売れてほしい、という気持ちが無い訳でもないんですが」
「うーなー! とかだな。暁月先生好きだっけ? 君?」
「いえ別に。でもやはりM&Yを見てると、必死でかわいそうだったじゃないですか」
「君は相変わらず打ち切り漫画を愛でるのが好きだねぇ」
「ジャンプの楽しみ方のもうひとつの側面ですしね。どんな漫画でもしっかり読んでますよ。……しかし、振り返ってみると本当に夜科くんには隙がないですね。敵だ、と判断してからが早い。考えうる最善手≒即殺を、まぁ成功してしまったらそれはそれで漫画的に危ないんですが、ブリーチ的に、ではなく本気で実行しようとしている。手加減とかないし、相手が回避用特殊能力持ちでなかったら死んでます」
「対PSYホーミングというのも一般人には被害がないが、特殊能力者に対しては例え味方であっても暴走しうる、というのがポイントだな。合図もなしに発動して、察しろ、的な雰囲気の夜科くんを見れば祭先生もそりゃ汗かくわ」
「あれは色々な意味の含まった汗でしたね。1コマ1コマが楽しいと漫画は本当に面白いです。ワンピースしかり、リリエンタールしかり」
「主観の入りまくった台詞ありがとう。一応西尾信者の友人が言うには西尾作品を読んでいればめだかももっと読み方が変わる、との事なんだが」
戯言シリーズはちゃんと読みましたよ。まぁ、殺人者と殺人鬼のくだりなんか言われるまで忘れてましたけど。まぁ、それを加味しても基本フォーマットが甘い、というのは共通認識でいいと思いますがね」
「西尾嫌い発動っぽいなぁ、何事も偏見を持ってはいかんよ。まぁ、色眼鏡も駄目だがね」
「少なくとも今回のデザートイーグル&マグナムは酷いです。あれだけとっても打ち切られて良いレベルのクソさがありました」
「アレも元ネタあるらしいぞ」
「え、マジですか?」
刀語らしいけど」
「(ブッチブチブチ)フXXX!XソXOXXX!XXXもXXXX(ピー)!」 
「うわ、本音とか引くわ」
「……はぁはぁ、もうだめです。これ以上めだかに関わるのは危険です」
「まぁ、嫌いな話をするときは気をつけろ、という奴だね。以後は感想も少し控えようか」
「これより先にリリエンタールとPSYRENが終わるとしたら、僕はもう彼を許せる気がしません」
「そんなわけで、また自戒」
「また次回でしょう」
「これで合ってるよ。ではノシ」
「ではまた自戒」