格闘ゲーム初心者講座かっこわらい。1時間目。『旅のはじまり』

−−−ガッサイショウッガッサイショウッガッサイショウガッサイショウッ*1
「…………」カチャカチャ
ガッサイショウッガッサイショウッガッサイショウジャバキ! ヒャーッハッハーキモチイイダロー!
「ふぅ」
「……何してやったり顔してるんですか?」
「ああ、少し間が空いたが久しぶり。相変わらずブレイブルーにご執心さ。ハザマさんの台詞が一々バカげていて楽しいんだ。何がカカッと! だと」
「バックステッポ*2ですか。そういえば懐かしいですね。ブロントさん」
「当時はあの愉快さを他人にどう伝えればいいのか悩んだものだが、今はニコニコ動画やら、まとめサイトやらがあるからな……便利な世の中になっちまったものだ」
「あのネタ性能はすばらしいですよ。そういえば昔改変ネタとかやってましたね*3。そんな事より、今日は何をするんです?」
「今日は前から考えていた、アーケード格闘ゲーム初心者講座をやってみようと思う。ちょっと格闘ゲームを触った人向け、ではなく、完全にゲーム素人に向けた講座なので、ゲームに興味がある人間にはあまり得がなく、かと言ってゲームに興味がない人には必要ない無駄エントリっぽいが、試験的にという言い訳とともにノープランで行こうと思う。現在進行形で何を書くかまとまっていない、が、とりあえず生徒役は準備してみた。入りたまえ!」
「はいはーい。ども、お世話になりますー」
「はい、どうも。……しかし、二人だけでもいっぱいいっぱいなんですが、文頭に区分もなく3人も書き分けられるのか不安すぎます」
「その辺りはノリだ。ちょっとゲームに興味がある、程度の素人に対して、キモオタ2人で教育する、という感じで行こうかと」
「……まぁ、とりあえずやってみますか」
「がんばりましょー」

 −−ゲームセンター店頭にて−−
「それで、結局わたしは何をすればいいんでしょう? 準備することとかありますか? 正直、アミューズメントセンターとか、プリクラとUFOキャッチャー目的以外で入った事無い*4んですけど」
莫迦モノッ!」
「え、何か悪かったですか?」
「”UFOキャッチャー”はセガ登録商標だ。あと、プリクラ、こと”プリント倶楽部”はアトラスの登録商標*5
「いきなりどうでもいいですね」
「と、本来ならば説教する所だが、セガ信者としては正しいのでスルーする」
「はい?」
「……プリクラの中にはメガドライブの基盤が入っていたらしいですからね。しかし開幕から初心者置いていかれてますよ!」
「……えと、じゃあUFOキャッチャーとか、プリクラって本当は何っていうんですか?」
「”クレーンゲーム”、と”プリントシール機”だな。プリントシール機に関してはプリクラがもはや普通名詞化しているので、プリントシール機、なんてあまり口にはしないがね」
「へぇー。早速ためになりましたー!」
「大切な事なので2度言うが、セガ信者としては、UFOキャッチャー、プリクラで問題ない。今後も普及するように。あと、アミューズメントセンターなどというライト層に媚を売ったような名称の場所には、対戦格闘ゲームなんて無い(大嘘)。俺達が向かう場所はゲーセンだ*6
「……ダメだこいつ……早くなんとかしないと……」
「結構細かいルールがあるんですねー」
「ないないないない。気にせず好きなように呼んでくださいね」
 −−−ゲームセンター店内−−−
「では生徒。これを」
「ん? 100円玉ですか?」
「準備するモノはそれひとつで十分だ。1コインで好きなモノを選んで遊ぶ……。これがゲームセンターの基本、かつ真理だな」
「50円の所もありますけどね。まぁ、50円ゲーセンは大抵対戦が盛んですから、初心者は素直に100円ゲーセンでのんびりやるのが良いでしょう」
「ゲームソフト買うより全然安いんですねー。これでお店って儲かるんですか?」
「当然。基板……つまり家庭用でいう所のソフトは多少値が張るが、一度店舗が基板を購入した後は精々電気代位しかかからない。それに1プレイ100円とは言っても、それで何時間も遊べる訳じゃないからな。店側としては、より多くの客が、長く、何回も遊んでくれると、その分利益が出るシステムになっている。営業時間が1日14時間程度で、1時間で20人が100円遊べば1日約3万円の売上げになる。……まぁ、ビデオ店だとそんなもんか。これに単価の高いカード系や、時間単価最強のプライズ*7が入ったり、メダルフロアを充実させればメダルの売上げや、パチンコ、パチスロも収入になるんだが、例によって割愛しよう」
「チリも積もればなんとやら、という事ですね。っていうかどんどんずれてってますよ。このままだとゲームセンター初心者講座です」
「いかん。なんでも一から説明したくなる症候群なのでな。では本題に移ろう。まぁ、まずこのゲームでもやってみたまえ」
「……ジョジョの奇妙な冒険、未来への遺産……ですか……*8
「りょうかいですー。……でもあの、これって勝手に座ってもいいんですか? 店員さんに何か言ったりとか……」
「必要ないですよ。一応色々な人が台を使うので、気になる人は簡単に拭く物くらい持っていた方がいいかもしれません。名前付きのハンカチは紳士のたしなみですからね。ちなみに自分はプレイしようとしたらパネルがジュースでぐっだぐだになっていた、という事が過去一度だけあります。まぁ、プレイする前に軽く見た方がいい、程度に考えて下さい」
「はい、えっと、準備完了です!」ガチャガチャ(とりあえずレバーを回してやる気アピール中)
「まぁ、大抵の人はそうなるよな。簡単にプレイの基本を教えよう。必要ない気もするが。
1:誰もゲームをやっていない場合、画面はアドバタイズ、つまりデモ画面になる。当然、プレイされてこそのゲームなので、このゲームはこんな感じのゲームだよ、とデモンストレーションをして、やる気になってもらおう、という事だな。この画面になっている場合は、当然だが誰もプレイしていない。好きに座って好きに100円投入するといい。
2:100円を投入すると、今度はオープニング画面になる。Push Buttan、もしくはPush Start buttan、と文字が出てタイトル画面固定になるのがソレだ。100円を入れても、スタートボタンを押すまではゲームは始まらないので注意してくれ。台に誰も座っていないのに、この画面になっていたら、反対側……対戦格闘ゲームなので当然画面も操作パネルの2つあるのだが、その逆の方でプレイしようとしている人がいる可能性が高い。もしくは100円2クレジットになっている台、という可能性もあるが……まぁ保留でいいだろう。そもそもオープニング画面で止めて置く必要は一瞬たりともないからな。さくっとスタートボタンを押したまえ」
「すたーとぼたん、ってどれですか?」
「ああ、説明を忘れてましたね。円柱の上にボールが乗ってるモノが、そのもの”レバー”。これが家庭用でいう十字キーです。その右側近くにある、(ジョジョの奇妙な冒険なので)4個のボタンが、それぞれ攻撃などを行う操作ボタンです。スタートボタンはその少し離れた右側にあります。ボタンとレバーの色は筐体……すなわちゲーム機本体や、店舗によってばらばらですが、スタートボタンは大抵黄色ですから、それを目安にするといいでしょう」
「黄色……ありましたー」
「まぁ、左側にスタートがある奴や、操作ボタンに黄色を割り振る変な店もあるので、本当の初心者は注意して欲しい……ってコレもいらねぇなぁ」
「まぁま」ジャキーン、オープンザゲーム! ストーリーモード!*9
「って始めてるし!」
「はわー、何か本みたいな感じで変なキャラがたくさん(ガインガイン)うわぁ! かーそる?が動くたびにガイガイン言いますー!」
「とりあえず、その絵柄で見て、適当に好きなキャラを選択しまたえ。そのキャラを使って以後ゲームを進めて行く事になる。」
「えと……とりあえず、このハートがついてる人にしてみますツギハキサマダ!うわぁなんかしゃべった!」
「DIO様か……ナイスなセレクトと言わざるを得ない……しかし、たしかにハートついてるけど、ってこっち2Pか。ディフォルト位置ですね」
「ちなみに一度決めたら変えられない*10から、その辺よろしく」
「言うのが遅いですよー!」
 テーンテテーン ゴゴゴゴゴゴゴゴ
「ああ、オープニング始まってるな。しっかし出来いいよな。原作愛が半端ねぇ」
 ドギャーン
「はわー! さっきまで棺桶開けてた人がし、死んでますー!」
「これ、多分今じゃ審査通らないんじゃないっすかねー」
「多分そうだな。輪切りだしなぁ。……まぁ、長くなったしとりあえずここで切ろう」
「全く格闘ゲームの話してませんよね」
「仕方在るまい。そういうブログだ。ではまた次回」
「では、次回」
「全員部屋から、と、飛び出してるー!」
「……ほんと大丈夫かなぁ、こんなノリで……」

*1:牙砕衝:ご存知ブレイブルーCS、新キャラハザマさんの技。地上423C。コマンド投げ判定。射程は短いが発生後全身無敵? がつくらしく、相手の突進技に合わせるとなんでもかんでもガッサイショウしてくれる良技。ヒット後は5Cが入る程度の猶予があり、コンボにもいけるが補正が辛い。

*2:なにいきなり注釈見てるわけ? おまえD派生でボコるわ…… ブロントさん参照

*3:黒歴史ともいう。いや、別にそうでもないけど、ジャンプSQセカンドとかもう誰も読んでないからネタ性能は著しく低い

*4:プリクラとUFOキャッチャーしかやったこと無い:基本的にそういう人は多いと思われる。一般的にゲームセンターは待ち合わせまでの暇つぶし、他の何かまでの繋ぎ、で一瞬手軽に遊べる、というのが基本コンセプトであろうと愚考する次第

*5:プリクラはアトラス製:結構知らない人は多かろうと。何故ならプリクラ、つまりプリント倶楽部はもう無いから。他社製品の方が高性能になって行き、元祖プリクラであるアトラスは全然利益が出ておらず、業務用から事業撤退という憂き目に。……セガっぽいよね。現在プリクラ市場で強いのは、近年一部で有名になった、”ラストバレット”、”さらば愛しき女よ”、”世界ふしぎ発見DS”などを開発したフリュー。……どのゲームもプレイ時間5時間未満でクリア出来る、という辺り、色々察して頂きたい

*6:アミューズメントセンターとゲーセン:どっちも単なるイメージ戦略。元々、ゲームセンター=薄暗い店内、たばこの臭い、不良の巣窟と言うイメージがあり、これは今の40代前後の人に特に印象付いている感じ。プリクラ、キッズカード(つまりムシキングとか)が生まれて移行、新しい市場としてファミリー層を取り込もうとした業界が言い出した、ゲームセンターの別名。でも高単価のカード系が流行してからは、またゲーセンを使い始めた。今度はコア向けをアピールしたいらしい。つまりどうでもいい。ただゲーセンなら吐く二酸化炭素の量が少ないというポイントはある

*7:UFOキャッチャー等、商品を取るようなゲームの事。景品、が語源

*8:微妙なゲームセレクト:正直最近のゲームからやらせるのは辛い。対戦目的の人もいるし、型落ちした古いキャラゲーがいいんだが……ジョジョくらいしか、思いつかない。単純にスト2とでもいいんだが、アレは単発差し合いゲーになってしまうので、あまり教育的によろしく無い……訳でもないんだが、昨今流行の入れ込みコンボゲーを教える筋で行こうと思う

*9:オープンザゲーム:ジョジョのゲーム開始音。本来カーソルは素人向けではないチャレンジモードに向いているのだが、今回は割愛

*10:一部ゲームを除く、っていうかコナミ系だけか? 乱入されたらキャラを変えられる、という設定があるの。詳細不明だが、昨今ゲーセンにおいてあるゲームでは鉄拳しかないはず