ポケモンBW:とりあえず第5世代限定。ポケットモンスター対戦初心者向け簡易攻略TIPS。その5。タマゴ育成について。実地編。

←ポケモンBW:とりあえず第5世代限定。ポケットモンスター対戦初心者向け簡易攻略TIPS。その4。タマゴ育成について。発展編。
→ポケモンBW:とりあえず第5世代限定。ポケットモンスター対戦初心者向け簡易攻略TIPS。その6。育成方針、そして努力値の割り振りについて。



「と、いうわけでようやく育成も大詰めだな。今回はタマゴ育成を進行させつつ遺伝と性格補正について教える」
「了解しました〜。ようやく本格始動ってやつですね〜」
「タマゴ産むだけにどれだけ時間かかってんだよ、とは思わなくも無いが、まぁこれからが本番って奴だな。色違い目指して頑張るぞ!
「な、なんだかよく解らないですけどよろしくお願いしますよ〜」

タマゴ育成……の前に親の確認。

「と、その前にまずはタマゴ産みからだな。俺のエンブオーと、貴様のエンブオーをとりあえず育て屋さんに預けるんだが、まずは貴様のエンブオーの能力を調べておこう。ってわけでライモンシティへ向かいたまえ」
「はいはい〜。えっと、ギアステーション個体値を調べて貰うんでしたよね〜」



「というわけで早速ライモンシティ内、ギアステーションに到着です〜」
「では入ってすぐの所に居る男エリートトレーナーに話かけたまえ。ポケモン個体値4段階で評価してくれるぞ。その後どの能力が一番高いのかも教えてくれる。育成をするなら何度も訪れることになるだろうが、少なくとも台詞別の判定はしっかり覚えてもらおう」
「了解です〜」
「というわけで実際に個体値をチェックしよう。まずは参考に俺のエンブオーを調べてみてくれ」
「はいはい〜。えーと、『素晴らしい能力を持っている』べた褒めですね〜『一番いい感じなのはHPでしょうか』ほむほむ。『攻撃も負けず劣らずいい感じですね』なんと!『防御もいい感じですね』ほにゃー『あとすばやさもいい感じですね』ぇぇー『最高の力を持っている。そう判断できました!』……ってなんなんですかこれは〜! 完璧超人じゃないですか〜!」
「前回も言ったが、俺のエンブオーHABS4Vようき……つまり、HP、攻撃、防御、素早さの個体値がV……つまりは最高値の31で性格はようき(とくこう↓すばやさ↑)となっている。ちなみに”ばかぢから”の技を遺伝させてある。まぁ完璧超人にはまだまだ遠い……が、親としては十二分の能力だな」
「うむむぅ〜……まぁいいです。とりあえずわたしのエンブオーさんも……えいっ。『平均以上の能力を持っている』ふむふむ〜、『ちなみに一番いい感じなのは 特防 ですかね』『すばらしいちからをもっている。そう判断できました!』こ、これってどうなんですか〜!?」
「んー、うんこ
(´・ω・`)
うんこだな。マジうんこ
三回も言わなくていいですよ〜! (´;ω;`)
「とはいえ、普通はそれでいいんだよ。俺だって最初は貴様と同じ程度だったぞ。逆に言えば育成頑張ればもっと強くなれる、と前向きに考えろ。……だが貴様のポケモン、性格は一応ようきじゃないか。それは褒めてやろう」
「ほゃ? 性格、ですか〜?」
「前回も言ったが、性格というのはポケモン毎に設定されている得意不得意だ。これはHP以外の5ステータスそれぞれにランダムで得手、不得手が設定されており、それに対応した性格が表示される。何が得意で何が不得意なのかは、ステータス画面でそれぞれ、得意は赤、不得意は青で表示されているからわかりやすいぞ」
「え〜と、わたしのエンブオーさんは、とくこうが青色で、すばやさが赤色でうっすら表示されてます〜」
「それが ようき の性格だな。ちなみに得意なステータスは通常のステータスに比べて1.1倍、不得意なステータスは通常の0.9倍の補正が掛かる。自分のポケモンの用途に合わせて性格を一致させる事も、タマゴ育成の役割の一つだな」
「つまりわたしのエンブオーさんは、普通のエンブオーさんに比べて1割程度素早くて、特攻が90%の力しかない、って事ですか〜?」
「そーいうことだな。補正の単位はまぁ好きにするといい。ともかくその1割の能力差がポケモンの役割に大きく影響する……事もある、と覚えて置くように。今回は理屈は抜きにしてエンブオーをようき性格で育成する。理由は……まぁ次々回あたりで語るかもしれん」
「あの〜ところで」
「なんだね?」
「結局、どのくらいの評価を目指せばいいんでしょうか〜? すばらしい、が最高なんですよね〜?」
「おお、脱線しすぎた。評価の種類は、まずまずの能力値、平均以上の能力値、かなり優秀な能力値、すばらしい能力値、の4つだな。個体値0〜31までの数値を取るのは言ったな? それが6パラメータだから、総合個体値の範囲は0〜186だ。最初に言ってもらえる評価の詳細はそれぞれ、総個体値

まずまず :総個体値0〜90
平均以上 :総個体値91〜120
かなり優秀:総個体値121〜150
すばらしい:総個体値151以上

となっている。吟味するならかなり優秀以上を狙いたいな。ま、今回はすばらしい以外は認めないが」
「な、なんかスパルタですね〜……」
「前述どおり、親から3Vまではかなり高い確率で引き継げるのだから、3V以上を必須ラインとすると総個体値93以上は確定してるだろ? それでかなり優秀、となると残り3つのパラメータの平均はざっくばらんに13〜14個体値は0〜31までランダムなので平均15〜16。3Vでランダムで選ばれた個体値も平均よりも高いポケモンを選ぶとなれば、すばらしい以外はありえない。育成の基礎がしっかり出来ている場合は是非すばらしい能力を目指して欲しい所だな」
「ほむほむ〜。下準備がしっかりしていればそこまでしっかり目指せるんですね〜。よ〜し、では、二人の能力もわかったことですし、早速預けに〜」
「っと、ここでアイテム装備の時間だ。前回も言ったが、タマゴ育成をする際に、親が特定のアイテムを持っていた方が育成が有利になることがあると言ったろう?」
「えっと、確かパワーアンクルと、かわらずのいし、でしたよね〜?」
「うむ。パワーアンクルは、装備した親のすばやさを必ず引き継ぐ。かわらずのいしは親の性格を約50%程度で引き継ぐアイテムだ。パワーアンクルは当然素早さVの俺のエンブオーに。かわらずのいしはようきな性格の貴様のエンブオーに装備させてから預けるように」
「了解しました〜!」
「と、ここで閑話休題。今回は特別説明しないが、ポケモンにはタマゴ育成で親から特定の技を引き継げる事がある。これがいわゆるタマゴ技、って奴だな。詳細は省くが、♂の親がタマゴ技を持っていると、必ず子に引き継ぐ。前述の”ばかぢから”はエンブオーのタマゴ技に指定されているので、♀のエンブオーと同じタマゴグループ……ばかじからを覚えている♂のヒヒダルマあたりと交配させれば、ばかじからを覚えたポカブが生まれる。後はひたすらばかじからを覚えた♂ポカブを親にすればOK……なのだが、面倒なので以後はあまりタマゴ技に関しては言及しない。世代またいで遺伝とかも考慮せにゃならんしな」
「という訳で、装備させました〜。後は預けていいんですよね〜?」
「うむ。預け終わったら後はタマゴが生まれるまで待つことになるぞ」


タマゴを貰って、孵化させるまで。

「まだかな〜。まだかな〜」
「……何やっとんだ?」
「おじいさんがタマゴを渡してくれるんですよね〜? なのでおじいさんの前でひたすら待っているのです〜(`・ω・´)」
「タマゴは時間で生まれるわけじゃないぞ?」
「はい〜?(´・ω・`)」
「タマゴの生まれる判定も、タマゴの孵化の判定も、歩数しか関係していない。なのでタマゴが欲しかったり、早く孵化して欲しかったらひたすら歩くしか手段は無い、ということだ。いくらおじいさんの前で体育座りしていても、タマゴは生まれんし、孵化もせんぞ」
「えっと、歩く、って事は遠い距離まで行けばいいんですよね〜! じゃあここはそらをとぶで遠くの町まで〜!」
「それはギャグで言ってるのか? 歩数だって言ってんだろ! そらをとんでも意味はねぇ! 徒歩かBダッシュか自転車の三択だよ! ほら解ったらさっさとチャリ漕げ!」
「うわ〜ん! 了解です〜!(´・ω・`)」



「ふんほ〜、ふんほ〜」(イメージとしてチャリを漕がせております)
「チャリを漕ぎながらでいいから聞いとけー! まぁどうせ覚えなくてもいいような事だからな。って事で遺伝の話をしておこう。遺伝というのは、親の能力……すなわち個体値を3つだけ子に引き継ぐ事だ。これは完全ランダムなのでかなり運ゲーになる。しかし前述のパワーアンクルなどのアイテムを使えば、どれか一つだけは確実に親の能力を引き継ぐことが出来るぞ。ちなみに両親がパワー系アイテムだった場合、確定するのはどっちか一方で後はランダム。つまりほとんど意味は無い」
「え〜っと〜、そういえば〜、どうして〜、パワーアンクル……つまり〜、素早さだけ優先〜、なんですか〜?」
「それはな、他の能力に比べて素早さだけは妥協できないからだ」
「ど、どういう事なんですか〜?」
「例えば、だ。同じエンブオーを2匹育てたとしよう。同じく素早さに補正がかかるようきな性格、努力値……の話はしてないが、まぁ素早さが一番早くなるように、まったく同じ育成もしたとする。そうなった時、他の能力であれば個体値が多少低くても誤差の範囲で済むんだ。例えば攻撃の個体値が1か2低くても、よくて与えるダメージに2〜4程度の差が出るだけだからな。そんな誤差より、普通にダメージ乱数の方が大きいので、仮想敵に対しての耐久調整などの細かい育成をしないなら無視しても構わん
「HP1ぎりぎりで〜、生き残るとか〜、稀ですからね〜」
「だが、それが素早さだった場合となると……大きく話が違ってくる。同じ育て方をした場合、素早さの個体値に差があれば、素早さの個体値が高いほうが確実に先制となる。乱数などの運の要素は全く無い
「ええっと〜、そうすると相手より〜、少しでも素早さの低いポケモンは〜、何回戦っても後攻になるって〜、事なんですか〜?」
「その通りだ。そして同じ能力のポケモン同士で戦ったとき、先行後攻が必ず決まっていたら、どっちが勝つかは自明だろう」
「それはもう〜、先行の方が圧倒的に有利〜、ですね〜!」
「って訳で、素早さだけは妥協する訳には行かない。他のステータスは多少妥協しても数%の性能差で済むかもしれんが、素早さだけは1か0、早いか遅いかの世界だからな。他のステータスを甘めに見てでも素早さの個体値は優先しておきたい。極端な話、多少性能が低くても先攻さえ取れれば勝てる、って状況は結構多いしな。逆に絶対に後攻を取らなければならない、とか、素早さを極限まで落としたい、っていうパターンもあるが、これも結局は応用型。つまり先攻後攻は相手によりけりの不安定要素なので、極力安定させておきたい所なのだ」
「了〜、解〜、しまし〜、た〜!」
「そろそろ休憩したらどーだー? ……で、他のステータスでアイテムで固定しなかった能力については、どれを引き継ぐかはランダムだ。だが、親の能力を後2つは確実に引き継ぐ。つまり能力が低い親同士から4V以上が生まれる可能性は0、という事だけ覚えておいてくれ」
「どんなに低い能力でも〜、3つは必ず引き継いでしまうんです〜、ね〜って、ちょ、ちょっと〜、休憩しますよ〜」
「おう、乙。ま、そーいうことだ。面倒くせぇから遺伝確率については書かないが、遺伝しない残りの3つのステータスうち、一つでも個体値Vが出る確率は約9.3%。2V出る確率は0.3%3Vとなると0.0033%……3V遺伝確率が100%だったとしても3万匹で一匹の計算……か。ま、育成をすんげぇ頑張っても5Vが人間の限界値だと思っておけ」
「3万って……そんなに育成できるものなんですか〜?」
「参考までに、俺は200時間程度で約1500匹は育成してる。そのうち5Vが1匹。4Vなら合計……大体だけど30匹前後か?これでも確率的にはかなり運が良い方じゃねーかな。 個人的試算だが、ずらし4V親同士の掛け合いで3V誕生率が40%、性格一致4V誕生率が約1.7%前後だったような気がする。ちなみに今預けてるエンブオーはそのうちの一匹だな」
「な、何がなんだかさっぱりわからないですよ〜(´・ω・`)」
「ま、キニスルナ。確率なんて気にしたところで意味は無い。それにここまでやるのは正直やりすぎだ。言ったろ? 素早さ以外のVなんて狙っても数%の差しかないって。他のステータスなんて適当でいいんだよ、適当で」
「あの……お前が言うな、って声が遠方から聞こえてくる気がするんですけれど〜」
「まだまだ俺なんざ育成素人ですよ? 色違いが出るまで俺のポカブ廃棄育成は続く! ……ま、話が逸れる前に本題へ進もうか。もう何匹か生まれたか?」
「はい〜。ウルガモスさんを先頭にタマゴを手持ち一杯まで貰って、一つを除いて孵化してますよ〜」
「ん。では早速そらをとぶライモンシティのジャッジメンに会いにいくぞ……って、長くなったから一旦切るか」
「了解しました〜」
「では恒例まとめ。

1:親がしっかりしていると3Vまでは安定して遺伝できる。親は細かく切り替えよう。
2:目的の性格のポケモンが生まれたら早速かわらずのいしを装備させよう。個体値よりも性格の方が重要。
3:ただ待っていてもタマゴは生まれない。ひたすら自転車を漕ごう!
4:すばやさは妥協してはいけない。たった1の差で勝てる試合も負け試合に。他よりも優先度は高い。
5:人間の限界は5V。実践レベルは3V性格一致から。
6:色違いは都市伝説。

ってあたりで、また次回だな。次回は今回産んだポケモンの選別、育成方針を決めていこう
「はい、それではまた〜ノシ」
→ポケモンBW:とりあえず第5世代限定。ポケットモンスター対戦初心者向け簡易攻略TIPS。その6。育成方針、そして努力値の割り振りについて。